新規管理船舶のネットワーク状況に関する注意喚起

お客様各位
 
平素よりお世話になっております。

昨今は新造船でのVSATやFX設置船舶が増加しており、衛星ブロードバンド
通信に対応している船舶の割合も高くなってきております。これに伴い、
買船時や船舶管理移行時に既にブロードバンド回線が設置されている船舶の
率も高くなっております。

ところがブロードバンド通信船舶においては、CrewInternetや追加機器を
設置しているケースが多く、船内配線が複雑になっています。にも関わらず
船内ネットワーク図や配線図は更新されていないケースが大部分です。
図面を事前に引き継ぎされている場合でも、その図面は新造時のもので、
現状を把握していないケースがあります。

また管理移行時にこれまで設置されていたVSAT機器を取り外すケースも
あり、複雑化した船内ネットワークが把握できないまま引き渡される
ケースも増えております。

拡張された船内ネットワークを把握しないまま使い始めると、
ネットワークのループや衝突を起こし、想定する通信が行えないリスクが
あります。最悪メールPCを接続してもメールすら通らなかったり、船内PCの
ファイル共有やプリンタアクセスすらできないことがあります。

現地Crewでなんとか修復しようとしても、ネットワーク配線が
わからないのでより混乱させてしまうことがほとんどです。配線図のない
ネットワークを把握するには技師を派遣して1~2日の時間を要します。

年内に入ってブロードバンド船舶の管理変更におけるトラブルが頻発
しているため、ここに注意喚起いたします。

原則としてブロードバンド船舶の管理移行を行う場合は、前船主より
可能な限りの図面を取得した上で、技師派遣による現状確認が必要です。
どうしても即日技師派遣できない場合は、暫定的にネットワークを切り離して
単体PCと上流を接続した運用を暫く続け、後日技師派遣してネットワークを
把握する必要があるとお考えください。

新規管理などのケースでご不安の場合は、是非事前にご相談ください。
 
宜しくお願いします。

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