AntiVirusなどのセキュリティ製品と既存アプリとの競合に関して

平素よりお世話になっております。

新製品の登場や既存製品のサービス終了に伴い、本船用PCに新しい
Anti-Virus製品、セキュリティ製品を導入するケースが昨今増えております。

これに伴い、新しい製品と既存環境のバッティングによる障害が
多発しておりますのでここに注意喚起いたします。

新しいセキュリティ製品では、その機能強化によって従来では検出できなかった
リスクを検出することが可能となっております。しかしその一方で
防御機能を強化したために、既存システムの運用に影響を与えることがあります。
以下はその一例です。

・Huristic Scan機能が強化されたため、既存システムの通信がトロイ判定でブロックされた
・既存システムのメール送信機能が、ロジックスキャンでBOT判定された
・Firewall機能の強化により、SMSサーバが他のPCからアクセスできなくなった

これらの問題はセキュリティ製品側の設定を変更することで大抵の場合は回避できますが、
回避方法の調査と対応には時間が必要です。これは本船上の導入作業時に
短時間で対応できるものではありません。

新しいセキュリティ製品、Anti-Virus製品を導入する場合、
必ず事前に自社ITスタンダード環境での検証をご依頼ください。
事前に検証を行わずに導入を進めた場合、現場で既存システムの
動作不調を起こすリスクがあります。

検証はすべてのシステムの組み合わせを調査する必要があるため、
一週間から数週間を要します。場合によっては現地での確認を
必要とするケースもあることをご了承ください。

弊社ではお客様が採用するシステムが円滑に動作することに尽力いたしますが、
特にセキュリティ製品、Anti-Virus製品は他に及ぼす影響が大きく、
対応に時間がかかることを改めてご理解いただければ幸いです。

ご不明の点がございましたらお気軽にご質問ください。