日本海事協会TEC-1145に関して

お客様各位

平素よりお世話になっております。

2月28日において、日本海事協会よりテクニカルインフォーメーションTEC-1145が発行されました。海運ITにおいて重要な情報ですので弊社からもお知らせいたします。

TEC-1145は昨年6月に発行されたTEC-1114の改訂です。これに伴い、TEC-1114は絶版となりTEC-1145に置き換わります。

TEC-1114では船舶上のコンピュータシステムのサイバーセキュリティについての規則ですが、今回の改訂では各システムを接続した場合の扱いと責任の所在についてより明確に定義されております。各システムのサイバーセキュリティ対策の責任の所在は各システムの供給者(Vender)と定義されておりますが、システムを接続した場合は単体での運用では想定されないリスクが新たに発生するため、システムの統合者(Integrator)に責任が求められることになります。

船主及び船舶管理会社の役割は、各システムの供給者及び統合者より必要な情報を引き継ぐことであり、取り立てて何かを準備しなければならないということはありません。

ただし、将来のSMS改訂(サイバーセキュリティ対策)において、「システムの統合者が一定の責任を負う」という概念は重要であり、当規則には注意してご理解いただければと考えます。

具体的な対応に関してご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。

何卒よろしくお願いいたします。

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