Inmarsat Fleet77搭載船舶での高額通信事故に関して

 お客様各位

 

平素よりお世話になっております。

 

昨今、Inmarsat Fleet77搭載船舶での高額通信事故がまた増加しておりますのでご注意ください。

 

過去にも注意喚起しておりますが、F77には以下の通信リスクがあります。

 

(1)通信機器本体にフィルター機能がないため、PC直結によるWEB利用を防げない

(2)誤ってISDN接続を使うと、1分あたりUSD15-20通信が発生する

  MPDS通信と誤解して接続したままにすると課金は1日で2万ドル超

(3)誤って地上局を変更してしまうと、通常のレートの3倍~10倍の課金が発生する

 

今回は特に(2)に注意していただければと存じます。FBBの普及により船長は「データ通信は接続したままにするもの」という認識を持っており、これにより(2)の事故を引き起こしやすくなっています。

 

更にF77のMPDS通信は今年末でサービス終了となり、ISDN通信のみとなります。この点もご注意ください。

 

上記の事由につき、F77をデータ通信のバックアップに利用するのはたいへんリスクが高くなっております。弊社ではF77はデータIDをディアクティベートし、電話とFAXのバックアップのみにする方策を推奨しております。データ通信のバックアップに関しては、FBB150やIridiumをご検討ください。

 

F77に関するリスクアセスメント報告を添付いたしますので、ご参照いただければ幸いです。

 

 

各船のデータ通信インフラや、バックアップ回線の構築についてご不明の点がございましたら弊社にお気軽にご相談ください。

 

よろしくお願いいたします。

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