海図校正ソフトウェアの更新トラブルに関して

お客様各位

平素よりお世話になっております。

現在ほとんどの船舶で採用されている海図校正ソフトウェア(ChartCO、Digitraceなど)ですが、こちらの更新データの通信でトラブルが増えております。

これらのソフトウェアは更新データをメール添付で送信する仕組みになっています。このとき、一定サイズを超さないようにデータは適切に分割されるのですが、更新データが多い場合は一度に10~20MB以上のメールが送信されることがあります。

分割された一件のメールサイズが本船の「単件メールサイズ制限」より小さくても、メールの総量が「メールボックスサイズ制限」を上回る場合、制限を超えた後のメールは受信できません。

今年度に入って20MB以上のアップデートが行われることが頻繁になっており、各船で更新データの取りこぼしが発生して問題となっております。

また、この対策としてメールボックスサイズ制限を十分に大きくしても、更新データを受け取り終わるまで業務用メールが受け取れないという問題が
新たに発生しています。FBB500でも1MBのデータを受信するには3分~5分を要しますので、20MBのメールを受け取るためには1時間以上かかる計算です。傭船社や管理会社より重要な連絡をメール送信しても、本船が更新データを受信中のため直ちに必要な情報が伝達できないという事態が発生しております。

この問題の対策としては、業務用メールアドレスと、更新データ用アドレスを分離することをお勧めします。ChartCOやDigitraceの更新データを受信する専用のアドレスを作成し、メールボックスサイズなどの制限を十分に大きくしておきます。

このようにしておけば、更新データの取りこぼしもなく、業務用メールの送受信を阻害することもありません。緊急時には更新データ専用メールの送受信を停止し、業務用メールのみを利用できます。更新データ用のメールアカウントは、日中は通信せず、業務通信の少ない夜間などにまとめて受信することが可能です。

ただし、AMOSやSKYFILE、UMIメールなどのメールシステムは、すべてのサブアカウントの送受信が一度の接続で同時に行われます。このため、これらのメールシステムをご利用の船舶では、更新データが大量に発生した場合に業務メールの通信を阻害するという問題が解決できません。

このような船舶におきましては、弊社で業務メールと分離して通信できる専用のメールアカウントを提供できますのでご相談ください。

ご不明の点がございましたら弊社までお気軽にご連絡ください。

今後ともよろしくお願いいたします。

PAGETOP