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- インマルF及びインマルCでの高額請求防止について
お客様各位
最近のトラブル事例より、衛星通信高額請求防止についてお知らせいたします。
1.まとめ
・インマルF77及びインマルCにおいて、契約している地上局以外に接続変更すると、通常の5倍~10倍の通信費用を請求されることがある。
・対策として、本船上のインマル機器に関して、地上局は不用意に変更しないよう船員に周知徹底する
2.詳細
各船社様におかれましては、衛星通信費用を削減するために、各キャリアと契約を結ばれていると思います。ところが本船上のインマルF77(及びC)では、契約している地上局以外に接続変更することが可能です。これは特定の地上局が利用できない海域において必要な通信を確保するための仕組みなのですが、不用意に地上局を変更すると通常の5~10倍もの請求が発生する事例がありました。各キャリアにおいては、契約を結んだ顧客に対しては通信料金を安くするサービスを提供していますが、逆に契約の無い船舶が接続した場合の料金を引き上げております。
例:
F77 MPDS料金(1Mbitあたり) 2015/09現在
A社 USD 46.49 (未契約顧客が接続した場合)
(参考)B社 USD 6.86
インマルC料金(256bitあたり
A社 USD 1.67 (未契約顧客が接続した場合)
(参考)B社 USD 0.25
*社名は伏せておりますが、実際のタリフプライスです。
この例では、通常B社で通信している顧客が、未契約の状態でA社を選択しF77(MPDS)で接続すると、契約時の凡そ8倍の料金で課金されることになります。これで一月約50MBのメールを送受信すると16000ドルもの請求が発生してしまいます。
同じくインマルCの料金も未契約の場合だと通常の8倍近い料金が課せられます。知らずに地上局を変更すると膨大な請求が発生する危険性があります。
このような、未契約顧客に対する接続料金を値上げする動きは今後各キャリアも追従するおそれがあり、本船におきましては契約している地上局以外に接続する場合は、その料金が非常に高くなる可能性があることに十分ご注意ください。
対策としては、各船員に対し、自社が契約している地上局を明示し、それ以外の地上局に安易に接続変更しないことを周知徹底してください。また、F77に関しては船員がFirewall機器をバイパスして接続するリスクもあり、早急にFBBなどに更新されることを強くお勧めいたします。
本船の通信事故防止に関して、ご不明の点やご不安がございましたらお気軽にご相談ください。
防止対策についてご協力いたします。